GMTとUTCの違い

世界時やタイムゾーンについて調べている中で、GMTUTCの違いがよく分からなかったので掘り下げて調べました。
この記事では、調べた中で分かったことを簡潔に説明します。おかしい箇所があれば指摘をお願いします。

タイムゾーンのマッピングと画像

厳密に言えば東京(東経139度44分)と大阪(135度30分)でも4度14分ほど経度が異なります。単純計算で、16分ほど時差がある計算になります。

経度1°の時差

1440分(60分*24時間)/360度=4分(1度当たり)

東京、大阪間の時差

(4°/360°) * (24時間*60分)=16分

4度(の差) * 4分(経度1°の時差)=16分

しかし国内で時間のズレが存在すると混乱してしまうので、普通は国単位などで時間をくくって統一した時間を使用します。これがタイムゾーンです。
下の画像はタイムゾーンを色分け、マッピングしたものです。同じカラーの地域は同じタイムゾーンを使用しています。

wikipedia

GMT と UT1 は同じもの

  • UT1=GMT
  • UTCGMT(生活上ではUTCGMT
  • UTCUT1

先に結論を言うと、GMTUTCの2つは厳密に言えば異なるものですが、一般市民の日常生活に於いては違いは無いと考えていいです。現在ではGMTではなくUTCを使うのが一般的です。

タイムゾーンで日本はGMT+9だとか、イギリスはGMT0だとか言っていますが、UTCでもGMTでも日本は+9ですし、イギリスは0で、そこに違いはありません。

UTCGMTに些細な補正を加えて言わばリニューアルしたものですが、敢えて2つを定義分けするなら以下の通りです。

GMT

グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time)

UT(世界時)

UT1と同義(世界時)

イギリスのグリニッジ天文台を通る本初子午線子午線=北極点と南極点を結んだ線)を基準とした平均太陽時
天体活動を基準としているが、そもそも地球の自転は海流や大気の循環、潮汐=潮の満ち引き、地震など色んな要素によって常に変化しうるので不変ではない。(と言っても1日平均にすると0.01秒~0.02秒=±0.03秒くらいのズレしかない)

UTC

協定世界時(Coordinated Universal Time)

セシウム133を使った原子時計でより正確に計っている国際原子時を用いて、UT1に補正を加えたもの。
UTCが制定された1972年以降、挿入された閏秒は全て正(+)。

UT0

天体観測によって決められる世界時。

UT1

旧:GMT
航空・航海暦にも使用される。

UT2

1960年代は天文航法、測地天文、人工衛星を始め惑星、衛星の観測に必要とされたが、現行方式のUTCが始まった1972年以降はほとんど使われる場面がない。

なぜ CUT ではなく UTC なのか

Coordinated Universal Timeの略なら頭文字の順序で言えばCUTとなるはずなのに、なぜCが後ろに来てUTCになっているのかというと、UT0UT1との並びが良くて整合するから。つまり、同じ部類のものだなと分かりやすいから。

UT1 と UTC の差

GMTUT1なのに、UT1UTCと何だかややこしいですが、この2つの違いは国際地球回転・基準系事業(IERS)のウェブサイトで確認することが出来ます。

下の動画は、普通なら59秒→00秒となるところが、閏秒を入れて59秒→60秒→00秒となる瞬間です。

「うるう秒」挿入の瞬間 – INTERNET Watch