海外レストランでのお会計の仕方
海外・日本国外において、主に英語圏のレストランで食事をしたあとにクレジットカードや現金で支払うにはどこでどうすればいいのか、まとめました。チップの払い方や加算方法、英語でのフレーズについても触れます。
Contents
用語の定義
分からない単語があると困るので先に列挙しますが、知っている人は読み飛ばして下さい。(でも知ってる人なら払い方も知ってるだろうな、と思ったので最初に書きました)
- Bill
- アメリカ英語圏やイギリス英語圏での請求書、勘定書き、お会計。イギリスではBillを使い、アメリカではCheckを使うと説明している人を見かけるが、ハワイ(アメリカ)やロサンゼルス(アメリカ)でもBillを使っているのを見かける。
- Check
- 主にアメリカ英語圏での請求書、勘定、お会計
- Receipt
- レシート
- Change
- お釣り (Money left over)
- Optional Service Charge
日本でのサービス料と同義。12~15%ほど。レシートにこのサービスチャージの項目があり、事前に計上・徴収される場合にはチップを支払う必要は無い。
以下のような表現で文字を省略している場合や丁寧に表記しているものもある。- Opt 12.5%Svc:
- Srv Ch Inc:
- (ADD:) SERV CHGS: $~
- Service Chrg:
- Discretionary Service Ch:
- OPTIONAL SERVICE CHARGE IS INCLUDED
- We levy 10% service charge
- Service charge in optional
- Tip
- Gratuity
- チップ、心付け。チップの一般的な相場は10%から20%だと言われているが、これは税金を除いた金額である小計(Subtotal)に対する割合。少額だと気にしなくていいかもしれないが、高額になる場合には注意が必要。
- レシートにGratuity Includedと表示されていれば、Service Chargeと同様、チップが既にTotalに含まれている。
- Suggested tips
- 税金加算前の小計(Subtotal)に対するチップの目安金額
- Subtotal
- 小計。飲み物のBar subtotalと食べ物のFood subtotalに分かれている場合もある。
- Tax
- 税金、消費税など
- Total
- Grand Total
- Gross Amount
- Balance due
- Amount due
- 税金なども合算した合計。最終的な総額。しかしレシートの書式によっては税金を除いた小計のことをTotalを表示しているレシートもあったり、Balance dueにチップを合算したものをTotalと表示しているレシートもあり、その使われ方はまちまち。
- Customer Copy
- Guest Copy
- クレジットカードで決済する場合の客用のレシート。客はこのレシートと最初の伝票の2枚を持って帰る。
- Merchant Copy
-
クレジットカードで決済する場合のレストラン用のレシート。レシートの控え。
Merchant CopyのTIPやGratuity(チップ)の項目に料金を書き込み、Subtotalにチップを加算した金額をTotalに記入し、Signatureにサインをする。 - Merchant
- 商人、業者、売り手
- Signature
- サイン、署名、調印
- Check folder
- Bill folder
- Check presenter
- 会計の時に店員がテーブルまで持ってくる二つ折りのケースで、レシート、クレジットカード、現金等を入れるために使う。チェックフォルダー、チェックホルダー、ビルホルダー、チェックプレゼンターなど呼び方が色々ある。
- Tip jars
- チップジャー。喫茶店やパン屋さんなどのレジカウンターで会計するタイプのお店で、レジの横に置いてあるチップを入れるためのガラスや金属のカップや容器。気持ちがあれば1ドルほど入れる。別に入れなくても問題ない。でもそのお金がちゃんと店員に届くかどうか疑問(お店の経営者が全部貰ってたらどうする!?)なので存在意義について賛否両論ある。
会計する旨を店員に伝える
英語圏のレストランではテーブルで会計を済ませることが多くて、お会計をするためにはまず店員にそれを伝える必要があります。そしてお店や店員の雰囲気、グレード、行きつけ具合でその丁寧さは変わります。
- 店員にお会計お願いしますと伝える
- すると店員がチェックフォルダーに入れたレシートをテーブルまで持ってくる
- 手続き完了まで全てテーブルに座ったままおこなう
テーブルで会計しない場合はPlease, pay over there.(あちらでお支払いください)とレジを案内されるかもしれません。
で、いくつかのフレーズを次に列挙しますが、なぜこの順で丁寧なのかそのルールについては下記を参照してください。
より丁寧な表現
- Excuse me, May I have the bill, please?
- すみません、お会計をお願いできますか?
- Can I have my check please?
- お会計をお願いできますか?
一般的な表現
- Check, please.
- お会計をお願いします。
- Could/Can you bring me the bill?
- 伝票を持ってきてもらえますか?(上のCheck pleaseよりカジュアル)
カジュアルな表現
- I need the bill now.
- お会計をお願い。
- What’s the damage?
- 被害額はどんなもんや?(顔や名前を覚えてもらえるくらい相当行きつけで、且つラフなお店なら通用するかも)
頼んだら、店員が1枚のレシートを挟んだチェックフォルダーを持ってきます。
チェックフォルダーをテーブルに立てて置くお店もあります。店員が遠くからテーブルを見た時、客がアクションを起こしたかを認識しやすくするためです。
フォルダーがまだ立ったままなら支払いが行われていない、倒れていれば客が何かアクションを起こしたと見做されます。なので、まだクレジットカードを挟んだり現金を置いていない状況では不用意に倒さないようにしてください。
お店の方式によっては、チップが元から加算されている金額(その場合、Gratuity Included や Service Chargeという表記がある)だったりするので、内容をしっかり確認することが大事です。
現金での支払い方
- レシートのSubtotal(税金加算前の小計金額)を確認する
- それに10から20%のチップを足してチェックフォルダーのレシートの上に現金を置く(TIP等の記入無し、というか書くためのペンが無いはず)
- フォルダーを閉じて立ち去る
これだけです。
キャッシュトレイやチェックフォルダーがないなら、紙幣の上に小銭を置く。紙幣しか置かない場合は風で飛ばないようにするためにお皿やグラスをお札の上に乗せる。でも店員が見つけやすいようにするなど、臨機応変に対応しましょう。でもドルなら1ドルでも紙幣なので、端数を切り上げたりして紙幣だけで支払う方がスマートな気がします。
- I’ll pay in cash.
- 現金で支払います。
- クレジットカードの場合はin cardではなくby card。
- チップが200ドルもあったら店員はどんな反応をするか捉えた映像
Tipping Servers $200
チップはいくら欲しい?と聞かれて100万ドル・・・冗談よ。気持ちの分だけお好きなように。って言ってる女の子カワイイ。
丁度のお金が無い場合(小銭が無い場合)
そのまま立ち去るには丁度都合のいい金額を持ち合わせていないといけません。でも、例えば会計がたった10ドルなのに、100ドル札しか持ってなかったらどうすればいい?
その時は大きい金額のお金をチェックフォルダーに挟んで、チップを加算せずに一度精算してもらい、お釣りの中からチップの分だけテーブルに置いて退店します。
でも100ドルに対して10ドルの伝票だと、10ドル札9枚のお釣りを持ってこられる可能性もありますよね。それだと結局チップが払えない。そういう時は低額紙幣や小銭も少し混ぜるように依頼します。
- I’d like some small bills for a tip, please.
- チップのために小さい金額の紙幣もいくつか欲しいのですが。
- I’d like some small bills, please.
- 小額紙幣もいくつか頂けますか。
- これは会計の時だけではなくて現地の両替所でも使える表現です。
-
Do you need change?
(お釣りは要りますか?) -
Yes, please.
(はい、お願いします) -
No, thank you.
(いえ、結構です) -
It’s all set.
(支払いは完了です=お釣りは要りません) -
I don’t need change.
(お釣りは結構です。お釣りは要りません) -
Keep the change.
(お釣りは取っておいてください)
クレジットカードでの支払い方
- 店員が持ってきたチェックフォルダーにクレジットカードを追加で挟む
- すると店員がチェックフォルダーを一度回収して、クレジットカード用のレシートを持ってくる
- この時点でレシートは2枚、もしくは3枚になっている(最初のレシート+Customer Copy+Merchant Copyの3枚)
- 2枚でも3枚の場合でも、店に渡すのはMerchant Copyの1枚だけ(レシートのどこかに書いてある)
- Merchant CopyのTIPの項目にチップ料金を書き込む
- Subtotal(小計)とチップの合計金額をTotalに記入し、最後にSignatureにサインをする
- Customer CopyのTIPとTotalにも同じ数字を書き込む(最初のレシート+Customer Copyは自分用の控えなので、後で捨てるなら書く必要はない)
- 例えばSubtotalが50ドルの場合のSuggested Tips
- 10%:5ドル 55ドル
- 15%:7.50ドル 57.5ドル
- 18%:9ドル 59ドル
- 20%:10ドル 60ドル
あくまでもSuggested(提案)なので、このどれかを選択して、この数字通りに支払う必要はない。端数を切り上げたり切り捨てたりすることも自由。極端に言えば、50ドルに対して6.03ドルでもいいし12.62ドルでも100ドルでもOKです。
チップの風習がある地域では、従業員がチップをもらうことを前提に時給が低く設定されています。そのため、従業員にとってチップの有無は死活問題です。
クレジットカードで支払う場合はそのお金は一旦お店にプールされることが確定してしまうので、どれだけ従業員の手に渡るのか疑問です。(そういうシステムとかあるのかな?)そういうことが心配なら、クレジットカードでのTIPを低めに設定して、その代わりに数ドルの現金を用意して従業員が直接受け取れるようにするのもアリです。
- I’ll pay by card.
- クレジットカードで支払います。
- 現金の場合はby cashではなくin cash。
会計以外での店員へのチップの支払い
場面によっては会計以外で支払うこともあるでしょう。
- ホテルでベッドメイクしてくれるアルバイト従業員のために、ベッドの上に1~2ドル置いて部屋を出る
- 車などを手配してくれたホテルのボーイに対して、手があるところへ添わせるようにチップを持っていってさりげなく渡す
- ホテルの受付などにいる人はアルバイトではなくサラリーマンなのでチップを払う必要はない
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