相手と時差がある時の言い方、国によるタイムゾーンと時間差の計算方法
英語は、現在もっとも世界的な言語のひとつです。そして、インターネットなどの通信網で海外の人とやりとりをする場合、必ずと言っていいほど経度の差による時差が生じます。
この時間のズレは、一般的には経度の差による厳密な計算ではなく、タイムゾーンという概念で補正します。
このページでは以下の点についてなるべく簡潔に説明します。
- 現地時間の英語での表現方法
- タイムゾーンを基準にした、国による時間差とその計算方法
現地時間の英語での表現方法、my time, your time
例えば、日本にいるあなたとニューヨークにいる相手とで会話をする場合なら、経度が違うので時間にズレがあります。
日本語でも現地時間のと冒頭に添えますよね。英語でも同様に、時間を表す場合にはどちらの時間なのかを語尾に添える必要があります。
- 日本時間の当日15時
at 15:00 today my time.
at 1:00 today your time [15-14=同日1時] or [15+10-24h=同日1時]
- ニューヨーク時間の15時
at 5:00 today my time [15+14=29=24h+5=翌日の5時]
at 15:00 tomorrow your time.
- メールなどでより厳密に指定する場合
on Friday the 21th at 10:00 pm Tokyo time (8:00 am in N.Y.).
より明確するため、あるいはどちらの国の時間でもなかったりする場合にTokyo timeなどと厳密に指定する場合もあります。
国によるタイムゾーンと計算方法
これら日常生活で使われている時間は協定世界時(UTC, Coordinated Universal Time)という基準時刻です。
以前はグリニッジ標準時(GMT, Greenwich Mean Time)という基準が使われていましたが、現在ではUTCが使われるようになっています。
タイムゾーンはGMT、或いはUTCで都市や国ごとに指定されています。
基準となっているのはどちらもイギリスのグリニッジ天文台が由来なので、GMTとUTCとを入れ替えて読んでも生活上はなんら支障はありません。
違いについての詳細は下記を参照してください。
日本ならUTC+9(GMT+9)、ニューヨークはUTC-5(GMT-5)なので、2国間では以下のルールを元に、あえて時差の公式を作るとすれば次の計算が成り立ちます。
- タイムゾーンの時差の計算は必ず引き算(時差と言うだけあって)
- 計算した数値がプラスなら時計の針を進める
- 計算した数値がマイナスなら時計の針を巻き戻す
- あなたが日本(12時)にいて、ニューヨークの現在時間を求めたい場合
{(ニューヨーク時間) = 12+{(-5)-(+9)} = (12+(-14)} = -2 (前日の22時)
- あなたがニューヨーク(12時)にいて、日本の現在時間を求めたい場合
{(日本時間) = 12+{(+9)-(-5)} = (12+(+14)} = 26 = 24+2 (翌日の2時)
この計算を相手にさせるのは失礼だと思うので、時間を述べる時は自分が計算をして、語尾はyour timeとするのが礼儀だと思います。(個人的に)
とは言っても、その会話で反復して時間が出てくる場合、お互いがyour timeと言っていては数字がバラバラでややこしくなるので、最初に言い始めた時間に統一した方がいいかと思います。会話の流れで自然とそうなると思いますが。
サマータイムの場合
当該国がサマータイムを導入している場合、導入している期間は1時間前倒しします。つまり、[+1h]します。
先程の日本とニューヨークを例にするとこうなります。
- サマータイム適用期間に日本を主体にしてニューヨークと比較する場合
[(+9)-(-5+1) = (+13時間)](=日本はニューヨークより13時間早い)
- サマータイム適用期間にニューヨークを主体にして日本と比較する場合
[(-5+1)-(+9) = (-13時間)](=ニューヨークは日本より13時間遅い=ニューヨークは日本よりマイナス13時間早い)
ニューヨーク州を始めとして、アメリカはほぼ全ての州が夏季にサマータイムを導入している国なので[+1]、日本は導入していないので[±0]のままで計算します。
日付変更線を基準に考えるとニューヨークは日本より西にあるので、時差は短くなります。逆に、例えばオーストラリアの南東部は日本より東にあるので時差は長くなります。オーストラリアではシドニー、キャンベラ、メルボルンなど主要な都市がある南東部でのみサマータイムを導入しているためです。(執筆時点)
- サマータイム非適用時
[(+9)-(+10) = (-1時間)](=日本はオーストラリアより1時間遅い)
- サマータイム適用時
[(+9)-(+10+1) = (-2時間)](=日本はオーストラリアより2時間遅い)
サマータイムを導入している国同士の場合はその補正が相殺されるので年間を通じて時差の違いは発生しません。
タイムゾーンの一覧
これはもうWikipediaをみてもらったほうが早いかと思います。
日本を基準にした主要各国の時差
- オーストラリアの主要都市(メルボルン、キャンベラ、シドニーなど)
+1時間
- 韓国
0時間(日本と韓国は同じタイムゾーンなので時差の計算不要)
- 台湾
- 香港
- 中国(全域)
-1時間
- インド
-3.5時間
- ヨーロッパ
-8時間
- イギリス
-9時間
- ブラジル
- アルゼンチン
-12時間
- ニューヨーク
- トロント
-14時間
- ロサンゼルス
-17時間
- ハワイ
-19時間
数字をいっぱい並べたのでおかしいところがあるかもしれません、あったら教えてください。
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