beとbecomeの違い
beとbecomeはどちらも~になるという意味ですけど、その違いって何?ってことで調べてみました。
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beは状態、becomeは変化・動き
- be
~である
- become
~になる
- Wine will become vapid.
ワインの味が抜ける。
ワインの味が濁る。
直訳:ワインは陳腐になるだろう。
- Wine will become flat.
ワインの味が抜ける。
直訳:ワインの味が平らになるだろう。
beは既にそうなっている状態を表し、becomeはその状態へ変化する動きを表しています。
未来形と原形では両者の振る舞いは似ている
海外の人が日本の漫画の名台詞を英訳した場合、どんな違いがあるのか調べてみました。
すると、訳し方にバラつきがありました。
「海賊王に俺はなる」を英語で言うと?
- 海賊王に俺はなる
I will be the pirate king.
I will become the pirate king.
I am going to be the pirate king.
- ルフィは海賊王になる男だ
Luffy is the man who will become the pirate king.
- (彼は)いつかこの海の王になる男なんだ
He is the guy that will be the king of these seas one day.
beとbecome、どちらを使った翻訳も存在します。
過去形でのwas, becameの両者の使い分けは明確に違う
- I was a teacher last year.
去年、私は教師だった(2年前も教師だったかも。今は違うけど。)
- I became a teacher last year.
去年、私は教師になった(そして今も教師を続けている。でも2年前は教師ではなかった。)
wasとbecameでは、フォーカスしている去年から現在までの状態がまるで違います。
どこにフォーカスするかが重要
状態と変化という2つの違いは明確に存在するので、それによって使い分けることは大事なんでしょうが、未来形の場合はそこまで気にする必要はないように思います。
例えば日本語でも、先生になるという言葉には、厳密には2つの意味がありますが、どちらも同じ意味として捉えることが出来ます。
- 先生になる(教員免許を取るという意味で)
教員免許を取ることにフォーカスしている。しかもそのあと、実際に教鞭をとるだろう。
- 先生になる(教師として働くという意味で)
教師になるための教員免許を取る過程の話はすっ飛ばしている。実務的に、既に先生になっていることにフォーカスしている。
ちょっと分かりにくかったらすいません。
教員免許を取るという変化はその資格を活かしてその後に教師として働く(= be)ことも前提として含まれていますし、逆に教師として働く状態になるには教員免許を取る(= become)ことが前提で、言外にそれが含まれているからです。
- (at first I want to get a teacher’s license, then) I will be a teacher.
(まず教員免許を取りたいし、そのあと実際に)教師として働く=教師になる
勉強→試験に合格して教師になる→既に教師として働いている。(もっというと、キャリアを積んで名実ともに先生になっている状態。)
- (at first I have to study,) I will become a teacher. (then I will work as a teacher.)
(まず勉強しなきゃいけないし、それで)教員免許を取る(そしてそのあと、教師として働く)=教師になる
勉強→試験に合格して教師になる→働く
こういう違いでしょうか?
どちらの文章でも教員資格は持っているし既に教師ですが、その状況は少し違うように見えますよね。
結局のところ話者がどこにフォーカスしているかなんですね。
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