関係代名詞(thatやwho)を省略出来る時と出来ない時の違い

2019年4月26日

thatやwhoやwhichなどの関係代名詞省略出来る時と出来ない時の違いって何?ってことでまとめました。

関係代名詞の役割って何?

関係代名詞は中学や高校で習いますが、これがややこしくて英語嫌いになる人もいるとかいないとか。(当方は習った記憶すら微塵もない)

関係代名詞

2つの文を繋ぐ役割を持つ。

直前の名詞(先行詞)を修飾する。

関係代名詞の種類と一覧
主格所有格目的格
先行詞whowhosewhom
who
動物/事物whichwhosewhich
of which
人/動物/事物thatthat
無し
(先行詞を兼ねる)
whatwhat
あとに来る語動詞主語+動詞名詞
省略不可不可可能
  • とりあえずはthatとwhoseだけ覚える。(マーカーつけた部分)
  • 省略できるか分からない時はとりあえずthat, whoseを使う
  • 主格か目的格ならthat、所有格ならwhoseを使う。
  • 名詞の直前にあるthat/whoなどは省略できる
  • 目的格の時だけ省略出来る
  • あとは徐々に使いこなせるようになれば良い。

具体例

次の2つの文を例に考えてみます。

  • This is the boy [that/who] the girl respects.
  • This is the boy [that/who] respects the girl.

省略可能な例: 目的語を説明する文(関係代名詞目的格)

This is the boy [that/who] the girl respects.

この男の子はその女の子が尊敬している男の子です。
これは男の子です、(どんな男の子かというと、)その女の子が尊敬している(男の子です)。直訳するとこんな感じになる。

この文は、[This is the boy.] + [The girl respects the boy.]の2つを繋げた文。(女の子が男の子を尊敬している)
the boyについて説明する文をthatやwho以下に記述している。

  • This is the boy (that) the girl respects [本来なら目的語が入る位置は空になる].
  • This is the boy (who) the girl respects [本来なら目的語が入る位置は空になる].

目的語を説明する文(関係代名詞目的格)ではthatやwhomを省略出来る。有っても無くても良い。
だから関係代名詞を省略してThis is the boy the girl respects.としても、文が成り立つ。

thatやwho以下が長文の場合はthatがあった方が読みやすい文になる。thatを付けると、「ここから先行詞の説明が始まりますよ~~」という合図になるから。

省略不可な例: 主語を説明する文(関係代名詞主格)

This is the boy [that/who] respects the girl.

この男の子はその女の子を尊敬している男の子です。
これは男の子です、(どんな男の子かというと、)その女の子を尊敬している(男の子です)。直訳するとこんな感じになる。

[This is the boy.] + [The girl respects the boy.]の文。(男の子が女の子を尊敬している)

  • This is the boy that [本来なら主語が入る位置は空になる] respects the girl.
  • This is the boy who [本来なら主語が入る位置は空になる] respects the girl.

主語を説明する文(関係代名詞主格)では省略が出来ない。無いとおかしな文になる。
だからThis is the boy respects the girl.では文が成り立たない。