[that that that that that]←これ読める!? thatが5つも連続して並ぶ英語

2018年3月15日

日本語で同じ言葉が何個も並ぶ言葉といえば、すもももももももものうち(李も桃も桃の内) などでしょうか。英語にも、同じ単語が何度も並ぶ紛らわしい文章がいくつか存在します。

thatを5個連続で使った英文

I think that that that that that boy wrote is wrong.

私はあの少年が書いたあの”that”は(使い方を)間違っていると思う。

色分けをするとこうなります。

I think that that that that that boy wrote is wrong.

I think [that節(接続詞)] [that that(あの”that”)] [that(=which)関係代名詞] [that(あの) boy] wrote is wrong.

私は あの少年が書いたあの”that”は(使い方を)間違っている思う。

似たような次の文もあります。Iがsheに置き換えられ、thinkやisがsaidやwasと過去形の違う動詞に置き換えられただけで、基本的な構造は全く同じです。

She said that that that that that boy used was wrong.

彼女は、あの少年が使ったあの”that”は(使い方を)間違っていたと言った。

She said that that that that that boy used was wrong.

She said [that節(接続詞)] [that that(あの”that”)] [that(=which)関係代名詞] [that(あの) boy] used was wrong.

彼女は、 あの少年が使ったあの”that”は(使い方を)間違っていた言った。

句読法の重要性を説く文章

次に紹介する2つの文章は、適切な位置に句読点を配置すると理解しやすくなり、読みやすくなるという句読法の重要性を説くために使われる例文です。

hadを11個連続で使った英文

James while John had had had had had had had had had had had a better effect on the teacher.

ジェームズはジョンがhadを使ったのに対しhad hadを使ったhad hadは先生にとってより好印象だった。

これではちょっと何言ってるか分からないので、句読点や記号を付け加えます。

James, while John had had “had”, had had “had had”; “had had” had had a better effect on the teacher.

ジェームズは、ジョンが”had”を使ったのに対し、”had had” を使った。”had had”は先生にとってより好印象だった。

thatが5つ、isが6つ、itが2つ、notが2つで構成された英文

次の文章も前述の文章と同じように、適切な位置に句読点を配置すると読みやすくなるという句読法の重要性を説くために使われる例文です。

That that is is that that is not is not is that it it is.

存在するものは在る存在しないものは在らずあれはそれか?それである。

すごく読みづらいですよね。読みやすくするために句読点を挿入すると次のようになります。

That that is, is. That that is not, is not. Is that it? It is.

存在するものは、在る。存在しないものは、在らず。あれはそれか?それである。

andが5つ連続で並ぶ英文

The gaps between Fish and and and and and chips are unequal.

Fishとandとandとchipsの間隔は等しくない。
(魚とととととチップスの間隔は等しくない。)

日本語と英単語が混在していると割と読みやすいが、全てを日本語に置き換えると、「ととととと」が出てきて読みにくくなります。
この文では句読点(カンマやピリオド)ではなく、クオーテーションマーク(‘)やダブルクオーテーションマーク(“)を挿入することで読みやすくなります。

The gaps between “Fish” and “and” and “and” and “chips” are unequal.

「Fish」と「and」と「and」と「chips」の間隔は等しくない。
(【[魚]と[と]】と【[と]と[チップス]】の間隔は等しくない。)

Buffaloだけを8個連続で使った英文

Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo

バッファローのバッファローが怯えさせるバッファローのバッファローは、バッファローのバッファローを怯えさせる。

この文章の場合、buffaloには3つの意味があります。

名詞としてのbuffalo

1. ニューヨーク州バッファロー市などの、バッファローという地名。

2. 水牛、バッファロー、アメリカバイソン、アフリカスイギュウ、(アジア)スイギュウ。

動詞としてのbuffalo

3. 怯えさせる、面食らわせる、まごつかせる、惑わす、いじめる、欺く。

次のように色分けしてみます。

Buffalo
バッファロー市の(=バッファローという地名に生息する)
buffalo
水牛
buffalo
怯えさせる
Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo

バッファロー市の水牛が怯えさせるバッファロー市の水牛は、バッファロー市の水牛を怯えさせる

この文脈では、3種類のバッファロー(水牛)がいて、1番強い水牛、2番目の強い水牛、一番弱い水牛がいることが分かります。
でもこの色分けだとその上下関係が分かりづらいので、色の分け方を変えてみます。

Buffalo buffalo which Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo.
バッファロー市の赤色の水牛が怯えさせるバッファロー市の水色の水牛は、バッファロー市の緑色の水牛を怯えさせる。
つまり立場の強い順に並べると、赤色の水牛水色の水牛緑色の水牛となる。
Buffalo buffalo which Buffalo buffalo buffalo
最初に登場する水牛は2番目に強い立場にいる。
どんな水牛かというと、which(関係代名詞 目的格)以下に説明があって、赤色の水牛が怯えさせている水色の水牛
Buffalo buffalo buffalo
次に登場する水牛は1番強い立場にいる。
どんな水牛かというと、水色の水牛を怯えさせている赤色の水牛。直接そのような説明になっているわけではないが、文脈から自動的にそのような立場になる。
Buffalo buffalo
最後の3番目に登場する水牛は最も弱い立場にいる水牛。
水色の水牛に怯えている緑色の水牛。文脈上では水色の水牛が怯えさせている。

Canを9個使った英文

A canner can can anything that he can can, but he can’t can a can, can he?

缶詰を作る人は何でも缶詰に出来るけど、缶そのものは缶詰にできない、そうでしょ?

この文章でも、canには3つの意味があります。

助動詞としてのcan
1. 出来る
名詞としてのcan
2. 缶
動詞としてのcan
3. 缶詰にする

この歌はメキシコの作曲家 Quirino Mendoza y Cortésによって作曲されてポピュラーソングとなったCielito LindoLimerick(リメリック)にしたもの。