英語の「もちろん」の使い分け
相手が言ったことを肯定して相槌を打つ場合、日本語にはいいとも~!、もちろん!、更に上品に言うとかしこまりましたがありますが、英語にも実に様々な表現があります。
ここでは、場面別、口語/文語、確信の度合いなど、視点を変えてそれぞれを整理します。
Contents
Of courseとSureの違いを理解して使い分ける
英語でもちろんをどんな風に言うべきか考えた時、まず思いつくのがOf courseとSureで、2つともインフォーマルな表現です。
でもその2つの違いは?というと今まで深く考えたことがなく、なんとなく使ってきたように思うのでここで整理します。
Of courseを必要以上に恐れることはない
- Of courseは許可の意味を持つので、一応使い方には注意が必要
- Of courseを使った場合、当たり前でしょ?という高圧的な返事に取られかねないから使うシーンを考えよう
という話はよく目にしますが、だからと言って必要以上に恐れる必要は無いんじゃないかと思うんです。
これは日本語での会話でも同じで、当然ですに置き換えた時に嫌味が含まれるかを想像すれば分かりやすいです。また、相手との間柄が近ければ近いほどその心配は無用です。
でもまぁ多分、厚かましい態度を取っても怒らない人もいれば、どんなに下手に出ても怒る人は怒るので、そもそももちろんをチョイスするところから考え直すべきです。
日本語でも同じことが言えるでしょ?
Sureの方が無難に使える
Of courseを使っていいか分からない時はSureにすれば無難です。
スペルも短くて実に頼もしいです。
色んなもちろんの使い分け
上記の2つ以外にも、英語には様々なもちろんの表現方法があります。
- Certainly
- Absolutely
- Why not?
などなど。これらについて、どれをどのように使い分けるべきかは以下の要素によって異なるように思います。
ここでは、これらを要素別に整理して蓄積していきます。
- フォーマル度の高さ
- 確信の度合いの違い
- 口語的か文語的か
フォーマル度の高さ
まず、フォーマル度の高さで分類してみました。
アメリカのネイティヴに聞いてみたところ、フォーマルかインフォーマルかで大きく2つに分けることは出来るけど、それ以上は必要ないという返答でした。
例えば、フォーマルに分類されたうちのWelcomeとAbsolutelyならどちらがよりフォーマルか?と深く考える必要ないという意味です。
そして、通常、ネイティヴは見知らぬ人から敬語で話されることを期待していない。少なくともアメリカ人の場合は。それよりも、それ以外の文脈でよりシンプルで丁寧なフレーズを心がけた方が良いとも言っていました。
- フォーマル
格式の高い表現。教師や上司やお客様など、目上の相手に使う表現。
- Certainly
- With pleasure
- By all means
- Undoubtedly
- Welcome
- Absolutely
- インフォーマル
友達や、年齢の近い人に使えるインフォーマルでカジュアルな表現。
- Positively
- Of course
- Sure
- Obviously
- No problem
- No problem at all
- Not a problem
- No doubt
- No doubt about it
- Why not?
- Yes, bet
- Heck yes
- Heck yeah
- Heckya
確信の度合いによる使い分け
たぶん無いんですよね。色々調べてみても、今のところそれらによる確信度の違い、確信の度合いの使い分けは見当たりません。
これについては、Mayを使うとかもっと不確かならMightを使うとか、そっちの表現の違いで確信度の違いを表すんだと思います。
例えば日本語でも、違う言葉でもほとんど同じ確信度があって、その違いを説明できないような表現だってあります。
- 絶対そうなります。
- 確実にそうなります。
- そうなるに違いありません。
- そうとしかなりようがありません。
これらの違いは日本語ですら説明が難しくないですか?英語でも同じようにそれが存在するはずです。
確信の度合いに関する話はまた別にまとめます。
文語でも口語でも使えるか
- 口語として話し言葉でも使えるのか
- あるいは文語的に文書でしか使用できない表現があるのか
これまたネイティヴに尋ねてみました。すると、そのグループ分けした全ての表現は、口語でも文語でも使えるよ。とあっさりした回答でした。
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