どういたしまして=You’re welcomeはもう古い!?

2018年4月2日

日本語なら「ありがとう」って言われたら「どういたしまして」って返します。

英語でも、「Thank you」という謝辞に対して「You’re welcome」と返事することは学校でも習いますよね。でも「You’re welcomeはもう古い、使われなくなってきた」っていう話をハフポで見掛けました。へー・・・そうなんだ・・・

Why Don’t We Say ‘You’re Welcome’ Anymore?

なぜ「You’re welcome」をもはや使わないのかについてのハフィントンポストの記事。

Thank youと言った時、色んな返事の仕方があります。

  • No problem
  • No worries
  • Anytime
  • Of course
  • Sure thing
  • Uh huh

でもこの中に「You’re welcome」を含めるのはもう時代遅れだという話です。

伝統的なエチケットマナーを重んじる人にとっては「今時の若者は礼儀知らずでけしからん!」という話になるかもしれません。でもその理由は必ずしも「エチケットなんかどうでもいい」という風潮から来ているわけではありません。その根源には「謙虚さがない」、「Thank youと言って貰いたかったかのように思われたくない」といった感情があるようです。
例えば下の動画のような振る舞いが良い例です。

「You’re welcome=どういたしまして」の使い方が減っている一方で、「大きなお世話」といった皮肉交じりで嫌味っぽい意味合いやコミカルに自慢する表現として使われていて、その頻度は増えています。

Oxford English Dictionaryによる"You’re welcome"についての最初の言及は1907年からだそう。

ただ個人的には、どんな返事をするかよりも相手がThank youと言う直前までの言動の方が大切だと思うんですけどね。

それでもやっぱり今なおYou’re welcomeは有用

なぜこんなふうに言葉が変遷するのかについて、ハフポの記事では「アメリカ人は新規性を評価する傾向にあるから」としています。
ただ、こういった風潮はあるものの、結局のところYou’re welcomeは今なお有用で、それが間違っているというシチュエーションは存在しませんし、謝辞を述べるための強力なフレーズであることに変わりはないという風に締めくくっています。

また、You’re welcomeは堅苦しくて古典的なので、より柔らかい表現としてこれの代わりにIt was (truly) my pleasureを使う人もいます。

ちなみにウィクショナリーのYou’re welcomeの項では従来通り、You’re welcomeは1980年代から一般的な表現だと紹介されています。