センター試験の英語リスニング問1の羽ニンジンがヤバイ(2019年)
2019年1月19日(土曜日)、平成最後となる2018年度(平成30年度)の大学入試センター試験(1日目)がおこなわれました。
英語のリスニング問1には野菜や果物のキャラクターが登場しましたが、その中でも正解だった2番の羽の生えたニンジンが話題です。
Contents
リスニング1問目の音声と解説
設問
- What might the character look like?
どんなキャラクターですか?
という問いに対する4択です。1から4のどのキャラクターが正解かを選びます。
文字起こし
- We need an idea for a new cartoon character.
I agree. How about a vegetable?
- That sounds OK. But for a stronger impact, give it wings to fly.
Good idea.
和訳
- 新しい漫画キャラクターのアイデアが必要だ。
そうね。野菜なんかどう?
- それはいいね。でも強烈なインパクトがほしいから、空を飛ぶための翼をつけよう。
いいアイデアね。
選択肢
右手を挙げている羽の生えたリンゴ(果物)
左を挙げている羽の生えたニンジン(野菜)
両手を挙げている強そうなキュウリ(野菜)
両手を挙げている強そうなブドウ(果物)
翼を持っている野菜ということで、正解はニンジンになります。
3番のキュウリと4番のブドウが筋肉隆々なのは、Strongerという単語を「強烈な;もっと大きい」ではなく「より強い」と思わせるひっかけ問題です。
野菜と果物の定義
農林水産省の回答
野菜と果物(果実)の分類については、はっきりした定義はありません。あるものを野菜に分類するか果物に分類するかは、国によっても違い、日本でも生産・流通・消費などの分野で分類の仕方が異なるものもあります。
野菜と果物の違いを教えてください。また、すいか、メロンは野菜、果物のどちらですか。|農林水産省
なんやそれ。
と思って更に調べてみると、JAの回答がしっくりきました。
JA(全国農業協同組合連合会)の回答
野菜はいろいろな部分を食べるのに対して、果物は実だけを食べるのが特徴です。
全国農業協同組合連合会(JA全農)の見解|RICOH Communication Club
例えばキュウリやエンドウは実、ダイコンやゴボウは根、キャベツやレタスは葉というように、野菜の食べる部分はさまざまですが、果物は必ず実です。
つまり、実を食べる=果物とは言い切れないが、実以外を食べる=野菜ということです。
だからまぁさっきの問題でいうとリンゴは不正解とも言い切れないんじゃないか!?と。
Twitterでは大盛り上がり
この英語のリスニングに登場したキャラクターのインパクトは実際に大きかった(Stronger impact)らしく、Twitterでは色んな二次創作を見ることができます。
羽ニンジンのイラスト
羽ニンジンのキーホルダー
キーホルダーやシールを作り出す子まで登場します。
バンクシーの落書き風の羽ニンジン
なぜ京大職員同好会さんがバンクシーと掛けてこの写真をアップしているかというと、センター試験の2日前に東京都知事の小池百合子氏がこんなツイートをしていたからなんです。
マイクラのアドオンの羽ニンジン
更には、マインクラフトのアドオン(MOD)を作った人もいます。描画に制限があるなかで羽ニンジンのキモさ、不気味さを忠実に再現できていて凄く良いですね!
出題者「リラックスして受験してね」
出題者のかた曰く、受験生をリラックスさせる目的で、毎年何かしらの変わった問題を出すようにしているらしいのですが、イラストを見て「頭が真っ白になっちゃった」と話す受験生もいるようです。
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