英語で形容詞を複数使う時の順番と覚え方

2017年11月21日2017年12月2日

英語で何か名詞を修飾する時は形容詞（Adjective）を使い、場合によっては色んな種類の複数の形容詞を組み合わせて使うこともあります。

このページではその順番や優先順位や法則性についてまとめます。

例えば形容詞のredとnewを使ってcarを修飾したい時、語順の組み合わせはいくつかあります。

• car red new
• car new red
• red car new
• red new car
• new red car
• new car red

正しい順序はnew red car（新しい赤い車）です。

順番と一覧表

これらについては、大きくは次の法則性と順位に従います。

• 主観的な感想(Subjective Opinion) + 客観的な意見(Objective Opinion) + 事実(Fact) + 修飾したい名詞(Noun)の順（主観的→客観的→事実）
• 修飾したい名詞は一番最後
• 例えば、Nice big red American car.なら、Nice（主観的な感想）+ big（客観的な意見）+ American（揺るがない事実）+ car（修飾したい名詞）.となる
• 名詞と密接に関わりのある形容詞ほど、名詞の近くに配置される
• 意味、リズム、韻、語呂によっては順番が入れ替わる場合もある

これらを更に細分化すると次のようになります。

1. 限定詞（優先順位 1位）

1. 配分詞（all、both）
2. 冠詞（定冠詞、不定冠詞、代名形容詞）
3. 数量形容詞、数詞（数、数量）

2. 性状形容詞（優先順位 2位）

4. 主観的な感想、評価、印象
5. サイズ（大きさ、長さ）
6. 形状（薄い、四角い、丸い、卵型の）
7. 状態、調子、コンディション、性質、質感
8. 新旧、年数、年齢
9. 色彩（色、柄）
10. 固有形容詞（地域、原産国、原産地）
11. 物質形容詞（材料、原料、素材）

3. 名詞（優先順位 3位）

12. 形容詞用法の名詞（目的）
13. 修飾したい名詞

あくまで原則なので絶対的な順ではありませんが、ウェブサイトを調べてみると形状の優先順位についてやや相違がありました。1つは大きさの直後に形状を置くもので、もう1つは色彩の直前に置くものです。

Size, Shape, Ageの順（このサイトではこちらを表記している）

1. サイズ
2. 形状
3. 新旧
4. 色彩

ロイヤル英文法でもこの順序となっている。

Size, Age, Shapeの順

1. サイズ
2. 新旧
3. 形状
4. 色彩

例文

A nasty small thin worn out old pink dotted american cotton sleeping bag.

汚らしい小さな薄いぼろぼろの古いピンクドット柄のアメリカの綿製の寝袋。（･･･寝れる気がしない）

Both the two elegant small squared shiny new silver French white gold dress watches.

2つの上品な小さな四角い光沢のある新品の銀色のフランスの白色金製のドレスウォッチの両方。

覚え方と語呂合わせ

この順番はしばらく眺めていれば大体覚えられると思うのですが、もし語呂合わせみたいなのが必要ならこんなのはどうでしょうか。

1. Oponion（感想）
2. Size（大きさ）
3. Shape（形）
4. Age（新旧）
5. Color（色）
6. Origin（起源、由来）
7. Material（材料）
8. Purpose（目的）
9. Noun（名詞）

これらの頭文字を縦読みにします。すると、OSShACOMP（Osshacomp）でおっしゃコンプ（おっしゃ完璧、完成）と読めます。
上記で紹介した全てを網羅できているわけではないので完璧ではないんですけど、1分で考えた割には上出来じゃないですか！？