Canの使い方の要約
助動詞のCanは中学校では最初に「~出来る」という意味だと習いますが他にも使い方はあります。また、使い方について注意点もあります。
ここでは、以下の内容に関してCanを要約します。
- Canの3つの意味
- CanとBe able toの違い
- Could Was/Were able toの違い
- CanとCouldの違い
Contents
Canの3つの意味
まずCouldは一旦置いておいて、原形のCanだけを考えてみます。Couldについては後述します。
Canの役割は下記のように3つに分類することができます。
- 能力・可能
~することが出来る
[be able to ~] に置き換え可能
- 推量・可能性
~することがある
~することもある
- 許可・依頼・申し出
~してもいいですよ
~してくれませんか?
~しましょうか?
能力・可能
CanがBe able toの形になる場合
下記の場合、CanはBe able toに変化します。
- to不定詞 [to + 動詞の原形] と使う時
- I want to be able to play guitar.
ギターが弾けるようになりたい。
- I’m happy to be able to meet you.
私はあなたに会うことができてうれしいです。
- (下記のような)助動詞と組み合わせる時( [助動詞+be able to] になる)
- will
- would
- shall
- should
- must
- may
- might
例文
- I can play guitar.
私はギターを弾くことが出来る。
- I will be able to go to the party.
私はパーティーに行くことが出来るだろう。
- can’t afford not to do
しないわけにはいかない
- can’t afford not to study
勉強しないわけにはいかない
- I can not leave it alone
- I can not just leave it alone
放っておくわけにはいかない
- I can’t stop loving you
私はあなたを愛することを止められない
愛せずにはいられない
推量・可能性
例文
- It can snow in April.
4月に雪が降る事もある。
=4月でも雪が降る可能性がある。
- Does it snow in April.
4月に雪が降りますか?
- Yes, it can be.
はい、降ることもあります。
- Operation is difficult.
作業が難しい。
- Operation can be difficult.
作業が難しいこともある。
canを使って~することもあるとする場合、isは原形のbeになる
前後の文によっては[can + be]となる場合があるが、canとbeがセットというワケではない。
- Is operation difficult?
作業は難しいですか?
- It can be.
難しいこともあります。
許可・依頼・申し出
許可の例文
[be able to] には互換不可能で、使えません。
- You can go out.
出かけてもいいよ。
- You can go out when finish your homework.
宿題が終わったら出かけてもいいよ。
- You can have this.
これあげるよ
これ食べていいよ
- You can’t take books out of the room.
部屋から本を持ち出してはいけません。
依頼の例文
- Can you pick me up?
(私を)拾ってくれない?
申し出の例文
- Can I help you?
手伝おうか?
- I can help you
手伝うよ
- Can I have a bite?
ひと口くれない?
Can と Couldの違いと使い分け
CanとCouldってただ単に現在形と過去形の違いや、或いは丁寧な表現をする時に使い分けるのだと思ってたんですけどそうではなかったんですね・・・。
ここではCanとCouldの違いと使い分けを備忘録として残しておきます。
現在形と過去形での使い分け
中学校で習う使い方はこれですよね。
- 出来る
can
- 出来た
could
- I think he can do ~
彼は~出来ると思う
- I thought he could do ~
彼は~が出来ると思った
時制を一致させるため、can→couldの場合はthink→thoughtに変化する。
丁寧な表現での使い分け
- ~してくれる?
Can you do ~?
- ~してもらえませんか?
Could you do ~?
- 塩を取ってくれる?
Can you pass me the salt?
- 塩を取ってもらえませんか?
Could you pass me the salt?
仮定法
- I could fly if I were a bird.
もし(私が)鳥だったら(空を)飛べたのに
仮定法過去(even ifとeven thoughの違い)
- We could go to the beach tomorrow.
- = Why don’t we go to the beach tomorrow?
- = What about going to the beach tomorrow?
明日ビーチに行くことは可能(だけど一緒にどう?)
couldとwas/were able toの違いと使い分け
文法的にはCouldの代わりにWere able toやWas able toも使えたとしても、その意味は微妙に異なります。単純に互換が可能という話ではありません。
日常性や再現性がある時はcouldを使い、実際の状況を示したい時はwas/were able toを使います。(日常性や再現性がなければcouldは使えない)
- couldを使う場合
(日常的に)出来るものだった。
- I could touch bugs when I was a child.
子供の頃は虫を触ることが出来た。
- couldは使わない場合
まぐれで、たまたま1回だけ出来た。
- I was able to do ~
たまたま1回だけ~することが出来た。
- I managed to do ~
ちょっと難しかったけど、~することが出来た。
なんとか、~することが出来た。
- I could fix the machine.
(実際にやったかどうかは別として、日常性や再現性がある能力を以て)私はその機械を直すことが出来た。
- I was able to fix the machine.
(日常性や再現性があるかは別として、実際に)私はその機械を直すことが出来た。
でも、このルールは肯定文にだけ適用されるもので、否定文の場合は常にできなかったとしても偶然出来なかったとしても、どちらでもCouldn’tを使う事ができる。
知覚動詞で状況を示すcould は be able toに互換可能
[could + 知覚動詞] で状況を示す場合、[was/were able to] に互換可能なので、couldが使えるか分からない時はbe able toにすれば間違いはありません。
- 知覚動詞
知覚として、頭の中で感じている次のような動詞のこと。
- smell
- remember
- hear
- feel
- see
- could hear
- was able to hear
聞こえた
- could see
- was able to see
見えた
- It might snow tomorrow
- It could snow tomorrow
ひょっとしたら、あした雪が降るかもしれない
- It might have snowed yesterday
- It could have snowed yesterday
昨日、雪が降ったかもしれない
[could + have + 過去分詞] で仮定法過去
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